ゲーム三選 [1/3] Almagest -Overture-
概ね2000年代前半からPCゲームばかりやっていた*1こともあり、比較的語れる方であるように思う。
そして、これは日本文化に限ったことなのか、それとも世界共通なのかは気になるところであるが、ともかく「3」という数字はどうも据わりがよいようで、そんなわけで三選ということにした。掲載の条件は現在も入手しうることである。
Almagest -Overture-
公式には「星間戦争SLG」という題目らしい。
その名の通り、地球を根城とする地球統一連邦を筆頭に、数々の星間国家が覇権を争い、あるいは和平を目指すというゲームである。登場する軍務官(全て固有グラフィックを有する)の数は100を数え、数々のシナリオとエンディングが見事に揃えられている。こういった物量的な面だけをとっても無償というのが本当に信じられない。
ところで、タイトルの末尾に"overture"すなわち「序曲」とあるように、本作はシリーズの第一作とすることを企図されたものである。しかしながら、残念なことに、最後のアップデートから10年以上が経過した今も、続編がリリースされる見込みは未だに立っていない。
Soft Circle "Serendipity"
Almagest Wiki - Front Page
本作に登場する勢力の筆頭は前掲の地球統一連邦であるが、連邦はその広大な版図に加えて、三つの行政区(それぞれプレイ可能)を支配下に置いている、文字通り圧倒的な銀河の盟主である。この連邦側保守勢力と、本作の主人公とされるセレスティア共和国を筆頭とする改革勢力とのせめぎ合いが一つの軸となろう。それぞれのプレイに物語りを読み込める、そんな素晴らしい作品である。一つ蛇足を申せば、連邦軍務官のヴィーカ・カザロフ少佐は、私が初めて見初めた二次元のキャラクターでもある*2。
最後に、本作は10年以上前のものであるため、現在主流のOSではなかなか動かしにくいかもしれない。私のWin10マシンでは希にクラッシュするものの動かないことはない、という程度である。次にWindowsがメジャーアップグレードされた折には動かなくなることは必定、XPの仮想マシンを導入したくなる。