へいじーとじょうぜん。

上善如水がお酒なのですよ。

『涼宮ハルヒの憂鬱』

 標記の件、随分懐かしい(そして見ていない)タイトルがランキングに上がっていたので見てみると、GW限定の無料配信とのこと。

GW限定「涼宮ハルヒの憂鬱」「とらドラ!」無料配信|ニコニコインフォ http://blog.nicovideo.jp/niconews/71712.html 

  そんなわけで気晴らしに観てみた。なるほど、これがこの時期にあったのか、という驚きを禁じ得なかった。私が観たのは2009年配信版とのことで、再構成前の「涼宮ハルヒの憂鬱」はその3年前に放送されていたらしい。空恐ろしい。

 平野綾、山本寛、杉田智和といった、恐らくは2010年代以降必ずしも肯定的な文脈のみで語られないみなさんの実力が初めて分かった。この仕事があったから許されて/騒がれていたのか、と。京都アニメーションはそれ以降も基本的には肯定的なシンボルかな。

 ああいう形でインスピレーションを刺激されれば、秋葉原のホコ天を占拠してコスプレをしてゲリラ的"ハルヒダンス"に興じ、警察官に追い散らされるということもまたあろうというもの。それだけの力のある創作だと思う。まさに適時適切。時代の要請というのも本当にあるのかもしれない。

 翻って、同じように一つの時代のシンボルとなるようなものはどんなものが挙げられるだろうか。2009年から12年にかけての、あの異様に荒んだ時期*1にあって、声優としては豊崎愛生、作品としてはけいおん!、アニソンとしてはonly my railgun*2、まぁこの3つはキーワードとして入れてもあまり叱られないかなと思う。

 さて、こんな具合に涼宮ハルヒの憂鬱、という一つの大きな文脈の一端に触れられた訳だが、「奈々様」「ゆかり姫」の二つの文脈も今のところは私の中で歴史に属する。たまにはこんな感じで何かしら無料開放してくれたら嬉しいな。勉強になるし楽しいし。

*1:"サムゲタン"を想起されたい。

*2:たまに上がるアマチュア声優の生放送でも流れていたのがまぁなんとも。